迷走する麻生政権と経済政策
30日の首相会見は、解散の見通しについては、全く明らかにしないまま、政府の取りまとめた経済政策のみを説明する、いわば選挙に向けた「政見放送」のようなものとなった。
解散は、総理の専権事項ではあるが、福田前首相が任期半ばで辞め、麻生氏が選ばれたのは、早期に選挙を行なうためだったことは疑いなく、それができなくなったのは、金融危機に名を借りた、本当は自民党の壊滅的敗北を示す世論調査の結果である。金融危機に対しては、当然、早期対応が必要だが、その後の景気対策は、もう11月という事や、本格的な対策が必要という事を考えれば、選挙を行ない信を得た政権が行なうことが望ましい。政治空白というが、自民党の総裁選こそが、実質的トップがいないという点で空白が生じていたが、今は、総理大臣はいるし、内閣も存在しているわけで、当の麻生氏自らが、昨日の会見で述べた通り何も問題はない。
今日、世界は、確かに百年に一度の金融危機だが、幸い日本は、金融のシステミックリスクは少ない。必要とされているのは、官主導の経済運営を、真に民間の力を活かしていける政治の在り方をかえる事と、外需に頼った経済構造を内需主導型経済に変えていくことだ。そのためには、政権を代えて、抜本的に日本を変えていくことが必要とされているのだ。第二次補正といった小手先の対策か本格的な改革か、答えは明らかだと私は思っている。